振り返ると
ちょっと面白いと思わないかい?毎日何も変わらないのに、振り返ると違うんだ。
C.S.Lewis
自然体の強さ
目標は一気に課してはいけない。少しずつ積み重ねることによって、気づけば着実に前進している。自然にできることを続けていくという健全さが必要なのだ。
羽生善治「直感力」
強い一瞬
普通に就職?考えたこともありません。人生で心に残るのは一瞬。その強い一瞬になりたいんです。
毎日新聞2018年1月22日東京朝刊より アクロバットジャグラー・チコさん
かっこいい。私もここまで潔く生きられたらと思います。憧れです。
家庭料理
おそらく、昔おばあちゃんが娘さんやお嫁さんに教えられたのは、いちいち野菜をゆでこぼしたり、なんやかんや、というのではなく、そのまますっとこしらえた料理、いわゆるおそうざい、これが大切なことだと思いますが、ここが料理やの料理と家庭料理はちがうのです。家庭料理はものの素直さというか、あんまりものをごたごたといじりまわして、複雑にしないということです。
湯木貞一「新版 吉兆味ばなし」p27
お返し
知っていると思いますが、私たちは自分たちの食べる食べ物のほとんどをつくってはいません。私たちは他人のつくった服を着て、他人のつくった言葉をしゃべり、他人が創造した数学を使っています。何が言いたいかというと、私たちは常に何かを受け取っているということです。そしてその人間の経験と知識の泉に何かお返しができるようなものを作るのは、すばらしい気分です。
Steve Jobs
大学生のある時期から「ああ、私の人生で、自分のためだけに生きる時期はもう終わったんだなあ」と思うようになりました。何かを生み出したり、他に影響を与えたり、そういうことに喜びを感じるようになった。だからジョブズの言葉には共感します。
一つずつ理解する
われわれ、視覚がいかなるものにせよ迅速な作用をなすもので、一瞬間に無限の形態を見るが、それにもかかわらず一回に一つのものしか理解しないことをはっきり知っている。
実例をとろう、読者よ、あなたはひと目でこの書かれた紙全部を眺めると、すぐさまこれがさまざまな文字にみちていると判断するにちがいないが、しかしこのときはどんな文字なのか、何を意味するのか知らないであろう。それゆえそれらの文字を知ろうと欲すれば、あなたは一語々々、一行々々見ていく必要がある。
(中略)もしあなたが対象の形態について正しい知識をもちたいとおもったら、まずその細部から始めるべきで、もしはじめに第一段をよく覚えよく実習し終わらないうちに第二段にうつってはいけない。
「レオナルド・ダ・ヴィンチの手記」岩波書店p14
落ち込まない
俺は絶対落ち込まないのよ。落ち込む人っていうのは、自分のこと過大評価してんねん。過大評価してるからうまくいかなくて落ち込むのよ。人間なんて、今日できたこと・やったことが全てやねん。
明石家さんま
「なるほど!」思いました。落ち込んだときに唱えています。
積極的無責任
我々が今生きている世の中に責任を持つ必要はない、という面白い考え方を僕の頭に吹きこんだのがフォン・ノイマンである。(中略)それ以来というもの、僕はとても幸福な男になってしまった。僕のこの「積極的無責任さ」の種はフォン・ノイマンが播いたのである。
Richard P. Feynman「ご冗談でしょう、ファインマンさん」p227
世界にはさまざまな問題があります。テレビを付ければ悲しいニュースが流れ、Twitterを開けば怒りを感じる出来事を見つける。すべてに付き合っていたら疲れ切ってしまいます。そんなときに積極的無責任。私はすべてに関与する必要はないから、線を引いて自分の領域から排除する。自分と世界を切りわけるのは精神衛生を保つうえで大切だと思います。