読者との信頼関係

皆さん、こんにちは、相良有紀です。今回は創作のお話です

Youtubeやネット記事のタイトルに「釣り」を意識したものがあります。センセーショナルな文言でとにかくクリックさせようという意図でつけられるタイトルです。「これを見ないと置いていかれる」という焦りを感じさせるものや、人々のコンプレックスを刺激するものもあります。生成AIに釣りタイトルの例を聞いたところ、「あるある」と思えるタイトルをたくさん挙げてくれて、笑ってしまいました。


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さて、こういったタイトルはクリック率が高まるので、書き手としては付けたくなりますが、私は釣りをしないように心がけています。タイトルと内容のギャップが大きいと読者の信頼を失うからです。少なくとも私はそういったタイトルを付ける動画の作り手や、記事の書き手を信頼していません。

タイトルを見ただけで内容が想像でき、自分が見るべきコンテンツなのかを読者が判断できるか、中身を見たときにギャップが無いか。開いてもらうことをゴールにせず、読んだあとの信頼関係を大切にして付けるようにしています。

信用の問題はタイトルの付け方にとどまりません。言葉遣い、口調、態度、あらゆるところで読者は作り手を評価しています。誰からも信頼される書き手になるなんてありえませんし、目標にする必要もありませんが、自分が読んでほしい読者・想定読者には信用してもらいたいものです。私の想定読者は何を気にするだろうか、彼らに信用してもらうにはどうすればよいか、を日々考え作っていくのが大切だと思います。

読者を侮ってはいけません。みな真実の断片を求めています。自分なりの真実を読者に丁寧に渡すのは、大切な心がけではないでしょうか。


けっしてあなどった姿勢で人に接しないこと。みんな真実の断片を求めているのだから。

ナタリー・ゴールドバーグ著「魂の文章術」 即興詩人より