寄付のすすめ

ここ数年、ときどきお金の寄付について考えていました。なぜ寄付するのか、どこに寄付するか、いくら寄付するのか、など。まだ考え中ではありますが、Geminiに相談しながら考えてきたことを書きます。


なぜ寄付をするのか。

一番大きな理由は、世の中に対して感じる無力感を和らげるためです。病気、戦争、災害、気候変動、格差、差別、いじめ、不平等など、世の中は問題で溢れており、自分一人の力と問題の大きさを比べると途方に暮れてしまいます。寄付は問題の根本的な解決にはなりませんが、「自分のできる範囲で取り組んでいる」と多少は気持ちに折り合いを付けられます。正しく税金を納めるだけでも社会に対して金銭的な貢献をしていますが、寄付は能動的な行為なので納税よりも「問題に対して直接的に働きかけている」という感覚を得られると思います。


また、寄付をすることで仕事を頑張る理由も増えます。福岡ソフトバンクホークスの投手として活躍した和田毅さんは現役時代、1球投げるごとに10本のポリオなど感染症予防のワクチンを寄付するというルールを作り、これまでに73万5120人分のワクチンを発展途上国の子どもたちに贈ってきました。活動を20年間続けられた理由について和田さんは次のように語っています。

自分が投げ続けないとワクチンは贈れないので、やっぱりモチベーションにはなっていましたね。シーズンが終わると、1年間にワクチンを何本贈ることができたのか、数字としてはっきり表れます。毎年、数字を確認することで、「今年は頑張れたな」「納得できる成績じゃなかったな」と、自分の中で反省会ができましたし、毎年1本でも10本でも増やしたいという意欲につながっていました。

【和田毅さん】「僕のルール」でワクチン寄付。一球入魂で続けた20年

試合で活躍することがチームの勝利や自身のタイトルだけではなく、社会の役に立つ。それが頑張るモチベーションの一つになっていたそうです。和田さんのように自分の本業に関わる「僕のルール」を設定して、頑張る理由にするのはよい方法だと思います。


どこに寄付するか

自分が応援したいと思える団体に寄付したらいいと思います。

私がメインで寄付しているのは「あしなが育英会」という団体です。親を亡くした子どもたちや、障がいなどで親が働けない家庭の子どもたちに奨学金などで教育の面からサポートする活動をしています。私は幸いなことに両親がいて、大学まで好きなだけ勉強させてもらいました。勉強も楽しかったですし、大学生活は楽しくかけがえのない時間でした。自分の恵まれた境遇に感謝していますし、本人が望めば誰もが高等教育を受けられる社会であってほしいと考えています。そういった個人的な思い入れがあり、私はあしなが育英会を毎月支援することにしました。

ちなみに、団体名のもとになった小説「あしながおじさん」(ウェブスター作)は大変面白いのでおすすめです。「続あしながおじさん」も面白いです。

あしなが育英会のほか、災害支援として日本赤十字社へ、大学時代にお世話になった寮(下鴨アカデミー)へ年に一度寄付しています。夫はユニセフ(国連児童基金)に寄付しています。

寄付金控除という制度があり、対象の団体に寄付すると、年度末に確定申告すれば税金がいくらか戻ってきます。団体から書類が送られてくるので確定申告の時期まで取っておいて、2月-3月頃に確定申告の手続きをします。スマホで1時間もかからずに終わりました。けっこう簡単です。

あしなが育英会は一般財団法人なので寄付金控除の対象ではありませんが、日本赤十字社、下鴨アカデミー(公益財団法人 教育振興協会)、ユニセフは対象です。控除できる団体から選ぶのも一つの手です。


いくら寄付するか

参考になりそうな考え方をいくつか紹介します。

1. 細く長く、無理のない範囲で

Geminiによると、寄付を受ける側にとってありがたいのは一過性の多額の寄付よりも、細く長く安定して届く支援なのだそうです。なるべく長く続けられるように精神的にも経済的にも無理のない範囲にしたほうがよいです。

2. フローかストックか

継続的な寄付はフロー(年収)から計算すると生活水準を維持したまま無理なく続けられます。一般的には税金や社会保険を差し引いた可処分所得の1-2%で考えることが多いそうです。 ある程度ストック(資産残高)が貯まったときにスポット的にストックの何%かを寄付するという考え方もありますが、私はフローから考えるようにしています。

3. 年初に決める

寄付の機会が現れるたびに「寄付すべきか」「いくらにするか」と考えると悩んで動けなくなるので、年初に寄付総額と支援先ごとの配分を決めるのがおすすめです。

4. 少額で始めてみる。

寄付について考え始めたころ夫に相談したら、「とりあえず少額で始めてみたら?違うなと思えば止めればいいし、もう少し行けそうと思えば増やせばいいし」とアドバイスをくれました。小さく始めて自分がどう感じるか確かめるのも一つの手です。支援先から定期的に活動報告が来るので、それを読んで感じることもあると思います。私は、あしなが育英会から毎月届くメールニュースを読むと、もっと応援できるように頑張らなければという気持ちになります。


最後に

自分が社会に何かしら役に立っているという感覚は、毎日を生きる励みになると思います。寄付はその一つの手段です。寄付を特別で崇高なものと捉えずに身近に感じていただければと思います。