りんごの中には、タネがある2

先日ご紹介した、文章を書き始めるとっかかりを見つけるためのスローガン「りんごの中には、タネがある」。これは文章を書くときだけではなく、感情や考えを整理したいときにも有効です。

たとえば、強い怒りを感じたとき。怒りに身を任せるのではなく、少し離れたところから「私は今、燃え上がるような怒りを感じているが、この件の何がこれほどまでに私の感情を刺激するのだろうか」と問いを立てて考えてみます。怒りを感じた体験という「りんご」を切って、「タネ」を探すのです。

そうすると、自分の怒りのポイントや譲れないこだわりについて理解を深められます。自分にとっての境界線が見えてくれば、相手に対しても「私はこう考えているので、ここは尊重してほしい」と前向きに対話できるようになります。

これは怒りに限らず、悲しみや喜びといった強い感情全般に言えることです。感情に支配されるのではなく、一度立ち止まって分析することには大きな意味があります。

りんごの中にはタネがある、というスローガンは私にぴったりだと感じます。りんごという具体的なものごとから考え始めるところが特に良いです。私は具体的に考え始めるのが好きなんですよね。抽象的な概念をそのまま理解するのは苦手なので、一度、具体化してから飲み込むようにしています。

ものを考えるときの特性は人それぞれですが、物事を具体的に考えるタイプには「りんごの中には、タネがある」というスローガンは幅広い場面で役に立つはずです。