目次
1.ビッグ・シック
4.パパが遺した物語
6.ブルックリン
8.クルエラ
1「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」
<キーワード>恋愛 人種問題 コメディアン
<あらすじ>パキスタン生まれのコメディアンであるクメイルと大学院生エミリーの関係を描くロマンティック・コメディ。恋に落ちた2人の前に、文化の壁をはじめとする様々な障害が立ちはだかる。エミリーが謎の病に倒れたことを機にクメイルは、お互いの両親、自分の本当の気持ちに向き合っていく。
<感想>
・家族と彼女のあいだで揺れ動くクメイル。最善を尽くして厳しい結果も受けいれる姿勢が良かった。
・エミリーは普通っぽいのにすごく魅力的。しっかりしているのに、ユーモアもある。女優はゾーイ・カザン。
・ストーリーは深刻なはずなのに、笑って見ていられるのがいい。
・実話をもとにしているのは驚きだ。主人公クメイル役は本人のクメイル・ナンジアニ。彼の妻エミリー・ゴードンは本作の脚本担当。
2「クレイジー・リッチ!」
<キーワード>移民二世 アイデンティティ 家族 結婚
<あらすじ>恋人ニックに誘われて彼の故郷シンガポールを訪れた中国系アメリカ人のレイチェルは、彼がアジア屈指の名家、ヤン家の御曹司であることを知る。億万長者の彼の一族の生活を目の当たりにしてレイチェルは戸惑うが、ニックの母や親族・友人たちは彼女を玉の輿狙いと決めつけ二人の仲を引き裂きにかかる。
<感想>
・テンポよく話が進み面白かった。タイトルにふさわしく、舞台は桁外れにリッチです。
・主人公チュウが好きです。クレイジーな世界で埋もれていない。地に足がついていて自分をしっかり持っているところが良い。ニックが惚れるのもうなずけます。
・恋愛映画は展開に重きをおいて登場人物のキャラが立っていないケースが多いですが、これは違います。チュウをはじめとして、彼女の友達ペク・リン、ニックの母エレノアなど一人ひとり個性的豊かに描かれていました。ただし、詰め込みすぎてそれぞれのストーリーを味わえなかった感はあります。そこはいつか原作で楽しみたい。
・原作は三部作で、映画は一巻「クレイジー・リッチ・アジアンズ」に当たります。この後に「China Rich Girlfriend」、「Rich People Problems」と続きます(英語版のみ)。
3「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」
<キーワード>若草物語 1860年代アメリカ 作家 女性の経済的自立
<あらすじ>ジョーは四姉妹の次女。情熱家で、小説家を目指して執筆に励む日々。姉メグには女優の才能があると信じるが、メグが望むのは幸せな結婚だ。また心優しい妹ベスを我が子のように溺愛するも、彼女は病を患う。ジョーとケンカの絶えない妹エイミーは、彼女の信じる形で、家族の幸せを追い求めていた。輝かしい少女時代を過ごした4人。大人になるにつれそれぞれの物語を生み出していく。
<感想>
・映画を見た後に原作が若草物語だと知りました。いやはや、良かったです。原作を過小評価していました。
・子供時代と大人時代が交互に描かれます。明るく幸せな子ども時代に対して、辛い現実がやってくる大人時代がよけいに悲しく思えます。
・ジョー役シアーシャ・ローナンの目が印象的でした。
・ジョーとローリー(隣に住む男の子)の関係は、赤毛のアンとギルを思わせます。可笑しく見ていました。
・印象的なシーンは物語の後半、ジョーが母に寂しさを打ち明ける場面です。
私、思うんだけど、つまりね…。女には心だけじゃなくて知性も魂もある。美しさだけじゃなくて野心も才能もある。世間の人が言うように結婚だけが女の幸せなんて絶対に思わない。なのに…たまらなく寂しいの。(But I'm so lonely)
(1:42:25)
4「パパが遺した物語」
<キーワード>父と娘
<あらすじ>幼い頃に両親を亡くし愛を見失ってしまったケイティ。自暴自棄な日々を過ごし深い人間関係を避けてきた彼女は、青年キャメロンと出会い恋に落ちる。ケイティは過去と向き合い、新しい人生に踏み出そうとするが…。純粋な父と娘の愛の物語。
<感想>
・ケイティは両親を失った悲しみからワンナイト・ラブを繰り返している。セラピストを目指して心理学を学ぶ身でありながら、自身の自己破壊的な行動をどうにもできないケイティの苦しさが思われて辛かった。
・そんなケイティに恋をしてしまったキャメロンもまたかわいそうだ。ケイティが浮気をしたときの悲しみ。彼の痛みが伝わってきました。相手が完璧だから好きなのではない。傷があっても自分にとっては交換できない唯一の人で、その人だから好きになるものだと思います。
・過去のシーンでは、ケイティの父ジェイクも暗く辛い現実に直面していきます。思い通りに動かない体、娘を失うかもしれない、減っていく貯金、少しずつ追い詰められていくのが気の毒で。でも必死にもがく姿がよかったです。
5「あの頃、君を追いかけた」
<キーワード>台湾 青春
<あらすじ>1990年代台湾。男子高校生コートンは、悪友たちとつるんでくだらないイタズラで授業を妨害しては担任を困らせていた。担任教師は、優等生の女子生徒チアイーを監視役としてコートンの後ろの席に座らせることに。コートンは口うるさいチアイーをわずらわしく感じながらも、次第に彼女にひかれていく。
<感想>
・甘酸っぱい感じがすごく良かったです。
・主人公コートンは実在しそうな感じ。
・台湾映画は初めてです。生活風景を珍しく思いながら見ました。
6「ブルックリン」
<キーワード>移住 アイルランド
<あらすじ>1951年、引っ込み思案な性格の少女エイリシュは、妹の将来を案じた姉の勧めでアイルランドの小さな町からニューヨークのブルックリンへ移り住む。それまでとはあまりに異なる街、人、文化に戸惑うエイリシュは、イタリア系移民の青年トミーとの恋をきっかけに大きく変わっていくが…。
<感想>
・「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」のシアーシャ・ローナン(Saoirse Ronan)が印象的で、彼女が出演する映画を見たいなと思って選びました。これも良かったです。
・見知らぬ場所に住む者が味わう寂しさ、苦しみ、葛藤は普遍的なテーマです。誰の心にも刺さるのではないでしょうか。
・物語のなかにロマンスがあるとやっぱり良いですね。
・アイルランドからブルックリンに移住する人がたくさんいたという時代背景も興味深い。
7「ピッチ・パーフェクト」
<キーワード>アカペラ 大学生
<あらすじ>音楽プロデューサーになることを夢見るベッカは、興味のなかったアカペラ部へ入部させられ、いつの間にかアカペラの世界へ入り込んでいく。大学生の青春をかけて、アカペラに懸ける情熱を描いた青春コメディ。
<感想>
・音楽が良い。のれる。
・キャラクターが個性豊か。(尖りすぎかも)
・ベッカに好意を寄せる男子学生ジェシーは好感が持てる。
・楽しい映画でした。
<キーワード>ディズニーヴィラン 実写 101匹わんちゃん
<あらすじ>悪役クルエラ・ド・ビルの誕生秘話を描いた実写映画。パンクロックが台頭していた1970年代のロンドン。若く才能溢れる少女エステラは、邪悪な一面が覚醒し、ファッショナブルで復讐心に燃えるクルエラへと変貌していく。出演エマ・ストーン、エマ・トンプソン。
<感想>
・映像、ストーリー、キャラクター、役者、衣装、どれも良かった。
<キーワード>SF、CG、ジェームズ・キャメロン監督
<あらすじ>神秘の星パンドラの一員となった元海兵隊員のジェイクは、ナヴィの女性ネイティリと家族を築き、子供たちと平和に暮らしていた。再び人類がパンドラに現れるまでは…。神聖な森を追われた一家は、“海の部族”の元へ身を寄せる。だが、この美しい海辺の楽園にも、侵略の手は迫っていた
<感想>
・映像もストーリーも良かった。前回作の二番煎じになるのではないかと恐れいていましたが、そんなことはありませんでした。もちろん、外からの侵略者と戦うという大枠のストーリーは同じであるものの、新たな人間関係・登場人物、海という舞台がしっかりと描かれており、感動しました。