豊島晋作のテレ東ワールドポリティクス「現時点での日本“最後の戦争”はなぜ評価が割れるのか?~辻田真佐憲と語る太平洋戦争と“中道”の歴史観とは」

テレ東ワールドポリティクスの最新回「現時点での日本“最後の戦争”をどう理解し解釈すべきか~辻田真佐憲と語る太平洋戦争と“中道”の歴史観とは」を見ました。以下、感想です。

・私は、戦争をどう解釈するかという視点から考えたことがありませんでしたし、右翼・左翼に関する議論にこれまで関心がなかったこともあり、この動画は勉強になることばかりでした。

・「歴史というのは決まった固まった史実があって、それを学べというものじゃなくて、今の我々が新しいより良い物語を作り続けて、新しい歴史観、見え方っていうのを更新していかなければならない」というお話が印象的でした。

・豊島氏がコメントしていましたが、たしかに、過去の戦争、これから起こり得る戦争について語りにくい雰囲気が日本のなかにあるのは私も感じます。当たり障りのない無難な言葉を選ばなければならないような感覚といいますか。激しい議論を望んでいるわけではありませんが、もうすこし突っ込んだ話をしたり聞いたりできる雰囲気があればいいのにと思います。

「若者に過去の戦争について関心を持たせるために、特攻隊な共感を呼びやすい物語が小説や映画にされやすい。一方で、戦死の多くを占める餓死などは、悲惨すぎて共感しにくいため、語られにくい。特攻隊の物語をきっかけとして戦争に関心をもつのは入口としてはよいが、戦争がなぜ起きたのかという構造的な側面や歴史的な背景に結びつけなければならない。」というお話も印象に残りました。