できる努力をしたか——自分自身を評価する

私の仕事は経理ですが、経理のなかでも予算編成や業績の見通し管理といった管理会計を担当する部署にいます。予算編成の山場である3月が一年で一番忙しい時期です。今回は新しい業務をいくつか受け取ることもあり、11月末からこの3月まで余裕がなく必死に働いてきました。その予算編成が一区切りついて心底ホッとしています。

慌ただしい日々のなかで、ミスした時や会社からの帰り道などで、ときどき自分の仕事ぶりを振り返っていました。よくできた部分もありましたし、まずかったなと思う部分もあります。そんなふうに自分自身を評価するとき、よく思い出すお話があります。

小学校3年生のときに担任の先生だった佐々木先生がしてくれたお話です。忘れ物をした生徒に「忘れ物をしないための努力をしたのか」と聞きました。「メモをしたのか。連絡帳を読み返したのか。思い出した時点で、玄関に持っていくものを並べておくといった工夫をしたのか」と。

そのときから私は「自分にできる努力をしたのか」という問いかけを大事にしています。「私はダメな人間だから」「私には才能がないから」で終わらせてしまうと、それ以上の広がりがありませんが「自分にできる努力をしたのか」という問いは前向きで次に繋がります。

今回の大きな仕事も折に触れてそんなふうに振り返っていました。一生懸命に取り組んだなら、それだけでまずは及第点。その上で、できる努力をやりきれたか確認します。

というように一つずつ評価し、次にどうすべきかを考えたら振り返りはおしまいにします。

「人からの評価がすべてだ」という考え方もありますが、私はその考え方はいささか危険だと思います。評価は、人・立場、タイミングによってコロコロ変わるからです。そんな不安定なものを拠り所にしていると、自信はグラグラ揺らぎ、立っていられなくなります。他者からの評価は参考にしつつ、「自分としてはベストを尽くしたのか」という観点から、自身を評価するのが健全だと思います。

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